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2019
06.30

カキドオシとつぼ草の見分け方と作用について

Category: ハーブ
ご無沙汰しておりました、KarunaのNAOMIです。

梅雨のじめじめした天候が続きますが、
この雨によって植物が飛躍的な成長をとげ、梅雨明けの美しい緑に繋がると思えば楽しみでもあります。

ここ数年の野草ブームも手伝ってか、
日本の和のハーブを学ぶ方も増えておりますね。

「カキドオシ」は、日本のハーブの代表格の1つかと思いますが、
アーユルヴェーダのハーブである「つぼ草(ゴトゥゴラ)」とよく似ております。

耐寒性が低いつぼ草は、あまり関東近辺では自生しておりませんが、、(栽培すれば別ですが)
両者の見分けが難しく、SNSなどに混同して投稿されている方が多いように思います。

葉の形状やつる性になることなど、とても良く似ているので、間違うのも無理のない話でして、
どちらも優秀な薬草、見分けるポイントや作用などをご紹介しますので、ご参考になれば幸いです。

下の写真、どちらがカキドオシでつぼ草が分かりますか?我が家のベランダで生育中のものです^^
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葉の形だけではなかなか判別が出来ないですよね。答は、上段がつぼ草、下段がカキドオシです。

両者とも成長とともに、つる性になります。
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先ずは、カキドオシとつぼ草から、同じ大きさの葉で比較してみました。

葉の表
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葉の裏
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葉のふちに注目すると、つぼ草のほうがスムーズな状態なのが分かりますが、実はつぼ草の葉の形は変化しやすいので、
こればかりを目安とするのは難しいです。

では、次は葉の表面をズームアップで観察してみまししょう。
カキドオシ
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つぼ草
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カキドオシは、葉や茎の表面は、葉毛に覆われていて
わりと硬めであることから、ちくちく感があり触れば分かります。

一方、つぼ草の表面はつるりとしており、茎も同様です。

また茎と葉の付き方でも判別は可能ですのでポイントをあげておきます。
カキドオシはシソ科で、つぼ草はセリ科です。
シソ科全般について、茎の断面は正方形で葉序は、対生(180度向かい側に一方の葉がでます)で、その下の節についている葉と合わせて上から観察すると十字に見えます。
シソ科というと、紫蘇はもちろん、ラベンダーやペパーミント、バジル、ローズマリーなどもシソ科に分類されますね。
ただ、カキドオシはつる性なので
葉は体生に生えておりますが、地上部に向かって茎をうねらせており、ぱっと見は180度の対には見えないのでよく観察して下さい。
つぼ草の葉は対生ではないです。茎の断面は丸くなく、こちらも角があるので、茎だけでは少し見分けづらいかもしれません。


さて、次の見分けポイントです。
これは、時期を選びますが『花』になります。

カキドオシの花(春の初めごろ)
可愛らしい薄紫の花が咲きます。この頃のカキドオシはつる性ではなく、立性で上へ上へ伸びております。
花が終わってからつる性に変化していきます。
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つぼ草の開花は梅雨明けぐらい(関東)でしょうか。 これは現在、蕾の状態です。
とても小さな花なので、これが花だったのか!というレベルです。
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つぼ草の花は節にとても小さく咲きます。
つぼ草も最初は立性のような状態ですが、次の節を作る頃にはつる性となって、横へ横へと勢力を増していきます。
この節から根を出し、地上部に接していれば、根を張っていきます。とても生命力の強い植物です。


つぎのポイントは『香り』です。
個人的には、こちらが一番分かりやすいと思っているのですが、

カキドオシはシソ科なので、清涼感ある香りがします。つんとした刺激もある、ちょっとわさびの葉に似たような香りです。
つぼ草はセリ科で、日本の芹にとても良く似た香りがします。
手で葉をもんでみると、香りがよくわかります。

つぎに『味』
どちらも食べれるハーブです。生食もできます。

カキドオシは香り同様、わさびの葉のようなつんとしたお味で、サラダにアクセントにもなりそう。天ぷらも美味しいよと言われました。
つぼ草はやはり芹のお味がします。
もともとスリランカで食されており、ゴトゥゴラはスリランカの呼び名です。
コラサンボーラという、ココナッツの果肉(というのか?白い部分をすったもの)と合わせたサラダや、コラキャンダというつぼ草の薬草粥が有名です。細かく刻んでおかかと合えてもとても美味しくいただけますよ。

香りは味の一部ですから、香りの印象と味はリンクします^^

【見分けポイントのまとめ】
・葉毛
・茎の形状
・葉序
・香り
・味
・花

私のおすすめの見分けポイントは、葉毛と香りです。

ではでは、次にカキドオシとつぼ草のハーブとしての特徴をみていきましょう。

【カキドオシ】
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名前:カキドオシ
多年草
和名:垣通し/別名:疳取草(かんとりそう)/生薬名:連銭草(れんせんそう)
学名:Glechoma hederacea var.grandis(シソ科カキドオシ属)

<使い方>
全草を煎じ、お茶などにして
<作用>
強壮、利尿、鎮咳、消炎、解毒、血糖降下、美白
<成分>
セスキテルペン類、フラボノイド類、精油(リモネン、1,8シネオール、メントン)、グレコミン苦味成分、サポニン、樹脂、タンニン類
<使用部位>
全草
<その他>
民間薬とは、日本で文字の無いような古くから伝わり生活の中に溶け込み、自然と伝えられてきたもので、その用い方も、経験や体験などから言い伝えられてきました。ヨーロッパでも古くから民間薬として重要な位置を占めています。

【つぼ草】
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名前:つぼ草(和名)/マンドゥーカパルニー(サンスクリット)、ブラフミー(※)
サラスヴァティー(インド)/積雪草(生薬名 ※ただし、カキドオシと混同)
Gotu kolaゴトゥコラ (スリランカ)/Indian pennywort / asiatic pennywort(英語)
多年草
学名:Centella asiatica /(セリ科ツボクサ属)

※ブラフミーは、つぼ草以外に、オトメアゼナ(和名)という薬草もブラフミーという。
地域(インド)によって認識が異なるが、ほぼ同じ働きがあるとされている(ケララ州ではバコパをブラフミーと呼ぶ)
(学名:Bacopa monnieri ゴマノハグサ科ウキアゼナ属)

複数のアーユルヴェーダドクターから薬草学を学びましたが、つぼ草はブラフミーと呼ぶより、マンドゥーカパルニーと呼んだほうが、アーユルヴェーダ的にも一般的な印象を私はもっております。

<使用部位>
全草
<使い方>
薬としては乾燥より生が良いとされる。ジュースを絞り適宜使用。また薬用ギーや薬用酒としても加工される。
ドライのパウダー状にしてサプリメントとしても使用。

<作用>
知力向上、記憶の保持力を高める、脳の強壮剤、神経強壮、心臓強壮、精神安定、炎症、皮膚の再生
<成分>
アジア酸、アジアティック酸、アジアチコサイド、マジカソサイド、センテサイド
※つぼ草の精油成分の記述って、どこにも無いのですよね~、残念。
<その他>
古くから伝統薬として、アフリカ、中国、インドなどで用いられている。
アーユルヴェーダの重要な薬草の1つ。皮膚への美容効果からコスメティックの原料としても使われている。

~アーユルヴェーダ的分類~
ラサ:苦味、後味として渋味
ヴィパーカ(消化後の味):甘
ヴィールヤ(効力):冷性
グナ(属性):軽性
プラヴァーバ(特殊効果):脳の働きを良くする
ドーシャ:カパとピッタを鎮静


以上になります。
カキドオシ、つぼ草ともにお茶として販売されております。
また、どちらも育てられるので、フレッシュなものを楽しみたい方は苗から育てるのがおススメです。


ではでは、ご参考になれば幸いです。


少し前に、Karunaでは『つぼ草養生法』ということでつぼ草を取りあげた講座を開催致しました。
とても有用なハーブで、味も美味しいので、日本にひろまって欲しいの思っております^^
つぼ草養生法の講座風景⇒こちら
講座内容について⇒講座内容

また内容を変更して、開催したいなと思っておりますので、ご興味ございましたらカルナーのFBをフォロー下さい。
カルナーFB⇒楽しく学ぶ・体験する場カルナー

アーユルヴェーダの講座も開催しております。ご興味があればcheck下さいね。
⇒「アーユルヴェーダ基礎講座


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